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『タイノ人――コロンブスが出会ったカリブの民』 

■タイノ人とは何者か。
■ 西インド諸島をなぜ「カリブ」と呼ぶのか。
この疑問に応える書籍の紹介です。

『タイノ人――コロンブスが出会ったカリブの民』≪叢書・ウニベルシタス 809≫
著者:アーヴィング・ラウス
訳者:杉野目康子
発行年:2004年
発行所:法政大学出版局

著者は1913年生まれのアメリカの考古学者。
この本は、コロンブスが西インド諸島の航海中に出会った主要な原住民集団(エスニック・グループ)であるタイノ人に焦点を当てている。

以下、概要。



【タイノ人とは】
タイノ人は、バハマ諸島、大アンティル諸島全域、小アンティル諸島北部(リーワード諸島)に住んでいた。この集団の包括的な名称はコロンブス時代にはなく、それぞれが住む地方の名で自らを呼んでいた。

【コロンブス到着以降の30年間】
タイノ人は1492年にコロンブスが西インド諸島に到着した時点で、100万人は存在したと推測されるがその後、過労、栄養失調、外から持ち込まれた疫病の流行、反乱、移民、外婚などのために完全な衰退に向かった。
1514年に行われた人口調査によると労働可能な人口は22,726人にすぎず、1524年には独立した一つの集団ではなくなっている。

【アイランド・カリブ人とは】
アイランド・カリブ人は、小アンティル諸島南部(グアドループ島、ウィンドワード諸島)に住んでいて、みずからをカリブないしカリナと呼んでいた。
タイノ人とは使用していた言語も文化も異なっていた。
アイランド・カリブ人の男達は何人目かの妻を手に入れる目的でタイノ人の村を襲った。
タイノ人より弓矢の使い方に長けていたため、タイノ人の勇敢さを自分のものにしようと考え、
敵であるタイノ戦士の肉を食べた。
食人を意味するcanibalはこれに由来し、スペイン語caribalが訛ったものである。

【「カリブ」の用例】
1. 小アンティル諸島南部に住む人々はみずからをカリブと呼んでいた。アイランド・カリブ人とは、この人々を北のタイノ人や南のアラワク人と区別するために、人類学者がつくった造語である。
2. クラシック・タイノ人が東と南の好戦的な人々(イースタン・タイノ人とアイランド・カリブ人)をさしてカリブと呼んでいた。
3. スペイン人に対して敵意を示したために食人種とみなされたインディアン

【なぜこの地域に「カリブ」という名称がついたか】
タイノ人はアイランド・カリブ人と比べて、西インド諸島の大部分を領有し、人口が多く、文化が発達していた。しかしみずから全体を呼ぶ名称をもたなかったためにアイデンティティが霞んでしまった。そればかりでなくアイランド・カリブ人の方がその好戦的な性格と食人の習慣ゆえに、より注目を集めてしまった。
以上の理由から、アイランド・カリブ人に由来して「カリブ」と命名された。



概要まとめは以上です。実際はもっと詳細です。

以下感想。
コロンブス到着から数十年でいなくなった原住民がいたらしい、
「カリブ」というのは一体どこから引用された単語なのか、
という疑問からこの本にたどり着きました。
タイノ人という名前は初耳でした。
「カリブ」で主要な民族集団であったのに、その名前を冠されることがなかったのですな。
後世に名を残す、というのは偶然の産物かもしれませんね。

大航海時代オンラインを始めてこういった新しい知識を得る機会が増えてます。
ゲーム続けている理由のひとつだなぁ、と思いました。

[ 2006/03/12 00:10 ] [DOL関連]書籍 | TB(0) | CM(0)

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