2005/9/30
スペイン語に関連する記事です。
大航海時代に言語統一されていたかという疑問をもったのですが、
そんなことはナイ、というのが回答のようです。
カタルーニャはスペイン北東部で、バルセロナがある地方ですね。
『スペイン・ポルトガルを知る事典』【新訂増補】
発行年:2001年
発行所:株式会社平凡社(p.73左下から引用)
同じトラスタマラ朝に属していたアラゴンのフェルナンド王子と、カスティーリャのイサベル王女の結婚(1469)は、両国の統一を成立させたが、それはカタルーニャの没落を決定づけるものであった。
人口数でも、15世紀末、アラゴン連合王国が100万人(そのうち30万人がカタルーニャ人)で、人口密度は半島内で最も低いのに対して、カスティーリャ王国は約750万人にも及んでいた。
まして、15世紀末に発見された新大陸との交易をカスティーリャ王国の港セビリャが独占し、カタルーニャと新大陸との交易は禁じられたため、カタルーニャの商工業発展の道は閉ざされた。
両王の結婚による半島の統一はこのように、決して画一的ではなかったし、また両国の諸制度、法体系、言語はそれぞれ生き続けていたのである。
長々と引用しました。
イスパニア王国として統一はしたけれど一枚岩ではないですよ、ということでしょうか。
しかし交易に対する扱いがスゴイですね。
バルセロナ産のマスケットは積んじゃ駄目なのか?
この本は用語ごとに説明してあり、スペイン・ポルトガルに関する興味ある事項がたくさんあります。
白黒ですが地図・絵画・写真もふんだんに掲載してあります。
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